2019 FIM MotoGP™世界選手権シリーズ 第16戦
MOTUL 日本グランプリ
栃木県 ツインリンクもてぎ(1周=4.801km)
■開催日:10月18日(金)~10月20日(日)
■天候(決勝日):晴れ時々曇り ■気温:21度
■観客動員数(3日間合計):88,597人
年に一度のMotoGP™日本グランプリ。今年もシリーズ16戦が栃木県・ツインリンクもてぎで行われ、多くのレースファンが観戦した。すでに第15戦タイでO・Zレーシングを履く、Repsol Honda Teamのマルク・マルケス選手が4年連続6度目のMotoGP™クラス世界チャンピオンを獲得。今回は、コンストラクターズタイトルに王手をかけて日本に乗り込んできた。一方、今シーズンよりマルケス選手のチームメイトとして加わったホルヘ・ロレンソ選手は、ケガの影響もあり、まだまだ本調子にはほど遠い状態。日本期待の中上貴晶選手(LCR Honda IDEMITSU)も、日本グランプリ後に右肩の手術を行うことになり、今回が今シーズンラストランとなった。そしてカル・クラッチロー選手(LCR Honda CASTOROL)を含めたHonda勢4台を始め、Moto2™クラス、Moto3™クラスの多くのライダーがO・Zレーシングを履き、すばらしい走りを見せてくれた。
MotoGP™クラスは、マルケス選手がツインリンクもてぎ初ポールポジションを獲得。好スタートを見せホールショットを奪うと、スーパールーキーのファビオ・クアルタラロ選手が続く。そしてS字コーナーの進入でクアルタラロ選手がトップを奪うが、続くヘアピン進入でマルケス選手が抜き返すと、そのままペースアップ。クアルタラロ選手も1分45秒台に入れますが、それ以上のペースで走るマルケス選手がトップを独走。想定以上の速さを見せたため、残り2周でガソリンの警告灯が点滅。後続との差を確認し最後はウイリーで豪快にゴール。今シーズン10勝目を挙げ、見事にコンストラクターズタイトルを決めた。クラッチロー選手は追い上げて5位、ロレンソ選手は17位でゴール。中上選手は、右肩のしびれと痛みに耐え16位でチェッカーフラッグを受けた。
Moto2™クラスは、ルカ・マリーニ選手がトーマス・ルティ選手との一騎打ちを制してトップでゴール。タイラウンドに続き2連勝を飾った。日本人ライダーで唯一フル参戦している長島哲太選手は母国グランプリと燃えていたが、サイティングラップにマシントラブルが発生。何とか押してピットに戻り修復するがグリッド最後尾からのスタートを余儀なくされる。そしてスタート直後の1コーナーで他車と接触し転倒。再スタートできず無念のリタイアとなっている。
今シーズン、鳥羽海渡選手、鈴木竜生選手が優勝し、日本人ライダーの活躍が期待されたMoto3™クラス。鈴木選手がフロントロウ3番手グリッドからホールショットを奪いレースをリード。中盤に2番手に下がるもののポジションをキープしたまま最終ラップを迎えるが、S字コーナーとビクトリーコーナーで抜かれてしまい悔しい4位となった。ランキングトップのロレンツォ・ダラ・ポルタ選手が激戦を制し今シーズン2勝目をマーク。ランキング上位のアロン・カネット選手、トニー・アルボリーノ選手が転倒したため、ダラ・ポルタ選手が俄然有利な状況となってきた。