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従来品とまったく異なる新しいホイールの可能性

CP:御社のホイールについてうかがいますが、他社製品に比べてすぐれている点を教えてください。

G氏:我々の製品のすぐれている点というのは、お客さまのニーズを完全に把握することができるということです。また、把握するだけではなく予見することができるという点も我々の特徴だと思っています。あとイノベーション力、細部までこだわった高いデザイン性、当然ながらクオリティ。あとは、カスタマイズがかなり幅広くできるというのも魅力だと思います。お客さまのニーズに合わせて作ることは、レースチーム向けだけではなく、アフターマーケット製品に関しても可能なことが特徴だと思っています。
もう一つ、企業の体制で非常にすぐれている点を挙げると、内部ですべて生産が行なえるということです。素材を作るところから表層加工、さまざな処理といった生産工程の必要なところ(鍛造工程を除く)がすべて自社の工場内でできるのです。ですから外部にサプライヤーがいたり、外注する工程はありません。これによってコストの削減、製造時間の短縮、クオリティの管理もしっかりできるなどいいことづくめです。さらにお客さまに対するレスポンスの速さも特徴だと思います。レーシングチームと仕事をしてるということで、プロジェクトを立ち上げるときにはとにかく迅速に対応していかなくてはなりません。たとえば、どこかのチームが”こういったモノが欲しい”と打診してきたときは、即座に設計図を引いて6週間後にはプロトタイプを持って先方にうかがうことができます。
M氏:我々のフィロソフィーは、その一点に凝縮されていて”いかなる制限も超越する”というような意味です。”お客さまのニーズに合わせて際限がない”ということなのです。

CP:マグネシウム鍛造ホイールが定着して、かれこれ数年経ちますが、イノベーションによって、近々にまったく新しいホイールが登場する可能性はありますか?

G氏:新しいモノが生まれるときには、しばしば経験値が低いスタッフが開発にたずさわることが結果に結び付きます。たとえば設計をしていないデザイナーが設計を立ち上げるのも非常に重要なポイントです。何もわかっていない人がデザインして大丈夫なのかと思われがちですが、実はそうではありません。かえって相乗効果を生むこともあるのです。経験豊富な設計図を書くスタッフと若い人たちが一緒になると、思いがけない製品が生まれてくることがあります。既成概念がない若い人が
“こんな形状はどうですか”と提案します。それを図面を書く人が見て、どういうふうにすればそのカタチが実現できるか考えてみるわけです。アイデアを持ち込まれないと、今まで見たことのないような形を設計の人が作ることはまずないし、図面にも書くこともないでしょう。ですからそういった若い人たちの観点から新しいモノが見えてくるということは多々あるのです。現行の5本スポークにしても若いスタッフと経験豊富な設計士が話し合いを重ねた結果、生まれた新しいフォルムの製品なのです。まったく新しいデザインが生まれるということ、つまり、次世代のホイールなんですが、全然違うスポーク、コンセプトがまったく違うようなスポークのホイールが出てきます。

CP:それはすでに準備されているかのような響きですね。

G氏:まったく新しい技術開発を模索中で、構成もいろいろあるので探りながらやっている状況です。もちろんこれ以上のことは言えないのですが、一つ言えることは新素材の開発をしているということ。それはメタルも、メタルではないものも含めてですね。それからデザインも従来とは違うということで、今までとはまったく異なるようなデザインであり、しかも性能は格段に向上しているというようなモノが生まれてくるハズです。