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CP:最後に、現在考えうる理想のホイールとは、どんなホイールですか?

G氏:理想のホイールというのは、私たちの理想を押し付けるのではなくて、使う人にとって理想じゃないといけないと考えます。使い手の理想にいかに近付けるかというのが私たちの仕事なので、まず使う人のニーズを把握することが根底にありますよね。それぞれのバイクには個性がありますから、まずその個性に合ったものを把握する。それから路面状況や気候など、どんな条件下で、どういったレースに使われるのか、そういうことも要素として考えなくてはいけないと思います。それに加えて、軽量化したモノがいいのか、逆に重くした方がいいのか、それからどれくらいの剛性のモノがいいのか、舵性はどうしたいのか。そういったパラメーターは使い手によって違います。たとえば、V・ロッシ選手にホイールが欲しいと言われても、すぐわたせるわけではありません。もしかしたら彼は軽量化されたモノじゃない方がいいかもしれないし、そのあたりをよく把握しなければなりません。どこのサーキットで走るのか、どういったレースに使うのか、アスファルトの状態も湿った状態なのか完全に乾いた状態なのか、どういった状況でレースが展開されるときに使われるのかなど、いろいろ彼と相談しなければなりません。ですから、私たちとしては「はい、これが理想のホイールです。一番すばらしい製品です」と言ってわたすのではなくて、使うライダーのニーズに一番かなったものを選択できる能力というのが、私たちにはなくてはならないと思います。
M氏:ホイールを選ぶというのは靴を選ぶのとよく似ています。ひとりひとり足のサイズは違います。それと一緒でホイールもひとりひとり使う人のニーズが違うから、そのあたりを把握して製品を作らなくてはいけないと思っています。つまり靴がジャストフィットしていないとしっかりと歩けないように、ホイールもバイク、ライダー、そして使うコンディションに合ったものをアッセンブリーしないとうまくパフォーマンスを発揮できないのです。そういったことだと思います。

CP:長い時間お付き合いただきありがとうごいました。

両氏の話から、ホイールメーカーとしては世界的な老舗ブランドであるOZレーシングが、二輪部門に本格的な攻勢をかけてきたことがうかがえる。それとともに、開発陣の製品作りに対する真摯な姿勢からは、製品に対する大いなる期待も持てる。さらに、まったく新しいホイールの存在。これからのOZレーシングブランドの動向から目が離せそうにない。

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