最先端技術のハブ内部を特殊な切削工程でくり抜いた大口径ワンピース・モノコック・ハブ構造「モノ・リテック」。フロントホイールは一部の車種用を除きディスクフランジを装備しないワンピース構造を基本とし、ディスクローター取付部デザインなどを含め、グラム単位の軽量化にこだわり切削加工に手間をかけました。またスポーク形状においても高速回転するホイールに見られる直線形状のスポークでは決して得られないすぐれた走行フィールとより高い剛性を実現させています。CATTIVAは特殊な円球状のセラミックマイクロ・ボールをホイールに打ち付けるテクノ・ショット・ピーニング処理後、光沢感のあるブラックパウダーコーティング(粉末塗装)にて仕上げられたペイント仕上げ。


テクノ・ショット・ピーニング処理

CATTIVAに採用されている特殊な円球状のセラミックマイクロ・ボールを専用の設備を用いてホイールに打ち付ける「テクノ・ショット・ピーニング処理」は金属表面の分子配列化学変化と密度UPを即し、ホイールの表面硬度を15%上げることができるテクノロジー。これは四輪のF-1で培われた技術で、これまでの二輪ホイールにはなかったものであり、まさにO・Zレーシングならではのテクノロジーです。


製法

アルミ鍛造ホイール”PIEGA”と同じく、素材をプレスによって圧縮成型して製品をつくりあげる製法で、強度が高く粘り強い特性が得られるのが特徴。単純な上下方向からプレスではなく、O.Zホイールは20,000t超の圧力を多方向からかけ金属を押しつぶし、内部結晶を細かくして成形される真の鍛造製法。世界トップレベルの鍛造プ レスを駆使し、理想的な形状まで圧縮成型することのできる高度な金型を採用しています。


デザイン

マグネシウムは6本スポークデザインを採用。3DCGによりシュミレーションされた理想的な形状と、それを実現させる高度な切削技術。マグネシウムホイールの特徴である低重量は、O.Zの技術により複雑な切削を施す事で強度を損なう事無く軽量と言う利点をさらに向上させました。


表面仕上

鍛造工程と熱処理のみではなく、”CATTIVA”にはさらに強度を向上すべく採用された技術「ショットピーニング」処理が施されています。ホイール表面にセラミックによるショットピーニング処理(セラミックシ ョット)を施し、これにより表面硬度を20~25%向上させています。ルックスの要となる最終表面仕上げは丹念なペイントによるブラックを採用しています。


構成部品

ホイール本体以外の部品は、すべて超々ジュラルミン素材と呼ばれる”7075材”を切削加工により製作。軽量化と機能美にこだわったデザインを追求。(仕上げはブラックハードアルマイトで統一。)


スポーク構造

スポーク構造は剛性と軽量化を両立するため、回転方向後面を大きく抉(えぐ)った”コの字断面形状”を採用。そのほか側面ポケット加工や軽量穴の設計など、機能性とルックスに対するデザインを徹底的に吟味しています。


ダンパーシステム

機能性・耐久性に対して様々な工夫を凝らしたダンパーシステム採用。ラバーは良質な材質を選択すると同時に余裕ある容量を確保し、ダンパーベアリングも耐久性に優れた大容量タイプを装着しました。